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reflection

逆光…ってご存知か?写真を撮るとき「あ~逆光になっちゃったよ」とかいうやつ・・・ではなく、物のいちばん暗い部分に光が反射して映りこみ一段階暗い部分がずれる…ん~言葉で書くとむずい。自分の絵を見てもらいたい。
梨とテーブルの境で梨のいちばん下の部分が少し明るく描いてあるはず。自分が言っているのはその事。反射光とも言えそうだが、とり合えず、絵の世界では逆からの光だからそのまま逆光と言ってしまう事が多い。写真や映像を撮るとき斜め上からライトを当てるのが普通なわけだけど、プロはその逆の斜め下からもライトを当てたりする(あるいはレフ板を使う)。写真の世界では総称としてそういう技術をレンブラント・ライトとか呼んだりもする。実際、逆光を強調することで物はより立体感を持ち、さらには女性の肌のハーフ・トーンとかをきれいにする。(本当です。いい加減な写真スタジオとかでは逆光用のライトなんて当てませんから、そんな所に何万もお金を出すのは馬鹿らしいですよ。)
でもって、その逆光というのが面白い…。光と陰という領域は人間には作り出せない。勿論人工の光も、それを調節する事も可能な訳だけど、実質的には光と陰の領域は人間の領域ではない…はずだ。でも逆光だけは作れる。故意に強調することも出来るし錯視として創作することも出来る。絵の世界で言うとレンブラントとかフェルメール(彼は多分ハーフ・トーンの天才)辺りが逆光の天才か?いやいやそれ以上の天才がいる。それはピカソ。ピカソといえば子供のような絵を描いて、どうしてあれが逆光の天才よ?なんて思う方もいるかもしれないが、ご存知の方もいるはず、ピカソは写実の天才でもあった。そして先に述べたように逆光だけは人間に許された創造の場なのだ。形(輪郭)?いやいや輪郭をいじるのなんて訳ない。そんなものでピカソはキュービズムに辿り着いたのではない。逆光をいじることが創作そのもので、そして形を作り出すことだったのだ。そしてピカソは形を作った。

Rembrandt-Self-Portrait.jpg

Rembrandt/self portrait ↑
Vermeer/weighing pearls →

vermeer-weighing-pearls.jpg


わかります?多分デッサンを熟練された方だったらこの感覚わかってもらえると思います。そしてこれは視覚芸術に限った話ではない。小説でも音楽でも映像でも逆光をを描けるかどうかは物凄く大きな差になる。創作する場にいる方、逆光の本当の意味を今一度考えてみて下さい。
The moon shines only by reflection.


Picasso/house garden

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