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高校崩壊

高校は勉強するための場所ですよね。今まで小中学校の授業崩壊やクラス崩壊が言われましたが、教える内容、カリキュラムの体裁はとり合えずまだそこにありました。でも、もし教える内容自体が体を成さなくなっていたら、ほんと、それはもう制度の崩壊です。多分殆どの人たちはその異常さに気づいていません。大人は高校の授業内容がどんなものかなんて知る由もないし、当の高校生はその異常なプログラムしか知らないのだから抵抗のしようがないのです。

常識では考えられない。想像を遥かに超えている。。。私の知っている地方の進学校(全国的には中程度)では、1年1学期の授業で数Ⅰの教科書の3分の2を終了させ現在、数Ⅱの高次方程式も終わらせています。1年の1学期で、ですよ!高校に入学してから正味まだ2ヶ月半ですよ。実際、生徒に聞くと1回の授業で教科書10ページ程度軽く進むらしいです。と、いうことは教師はマシンガンのように物凄い勢いで真剣に教えているのでしょうか?いやいやそれじゃ教科書は進みっこない。生徒たちに「これ、やっておけよ」で終わりなのです。しかも今の高校生たちは「ゆとり教育」のお陰で中学時代、不等式さえ習っていません。ご存知でしょうか?「不等式、連立不等式、解の公式、複雑な因数分解」皆、今の中学数学では削除です。例えば私たちの時代は今挙げた内容は中学ですべて習いました。それでも高校数Ⅰを終了させるのに1年かけた。さらにそれでも理解するのに四苦八苦した。ところが、解の公式も使い慣れていない、というか今習ったばかりの生徒達が3次、4次方程式を無理やり解かされているのです。生徒達の負担は相当なものです。皆が皆、理科系に進むのではないし、東大に行く脳みそを持っているわけではないのですよ。これはこの高校に限った話ではありません。全国的に中の上以上のレベルの高校はすべてそんな感じの授業を行うはずです。

で一方、俗にいう底辺高校がどのような感じの授業をしているかご存知でしょうか?例えば英語の授業で彼らが使う実際の教科書を見たら驚きますよ。はっきり言って中学1年の教科書と大差ありません。その教科書を1年ではなく1年半もかけてやっと終わらすのです。生徒が分からないから?いやいや、確かに英語が苦手な子はいるでしょうがそこまではひどくない。実際そのペースで授業を進められると、大体の生徒は逆に中学時代には覚えていた単語や文法も忘れ去ってしまうのです。分かろうが分かるまいが英語は勉強する必要がないという世界に突入してしまうのです。

信じられますか?この両極端化。英語に関してさらに付け加えれば、進学校の授業はそれって何という感じです。中学生の単語能力に毛の生えた程度の高校生たちに「中原道善(日本英語教育の元凶?)監修」の学術論文のような英文解釈問題を解かしているのですから。多分彼らの語彙力は英語ネイティブの子供に例えれば小学1,2年程度のものです。その子たちが学術論文を読めると思います?結局言語を学ぶのではなく、いかにパズルを解くか、のような勉強になってしまう。実際、彼ら殆どは「r」と「l」の発音の仕方も分かっていないのですよ。それじゃダメでしょ。おかしいでしょ。

進学校でも底辺校でも、一部東大クラスの子供を除いて殆どの子が英語も数学も嫌いになりますよ。だったらこんな訳の分からない授業のメリットは?。。。あります。学校の教師にとってはこんな楽な授業はない。基本的に殆ど教えなくて済みますから。進学校なら上記したように「やっておけよ」で済む。底辺校なら「やってもやらなくても、どっちでもいいや」で済むのですから。。。多分、もう高校という教育システムはいらないのじゃないかな?だって学校は「教える」ことを放棄してしまったのですよ。

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