欧米化
欧米化って、もうギャグとして終わってる?「欧米化」なんて言葉、よくギャグになりましたね。もう100年前に終わっていそうな言葉だけど、そのギャップが面白かったのかな?(書き終わってから気づいたのですがあのギャグは『欧米か?』でしたよね。お恥かしい。
)ただ、わたしの意見として実は本当の欧米化って、全然終わっていないです。むしろこれからではないかと思うのですけど。
大雑把に言うと、日本には歴史的に大きな欧米化が2回ありました。黒船来航後の明治維新と昭和30~40年代の高度経済成長期です。で、おそらく多くの人はこんなふうに思っていますよね。「日本はとうに欧米諸国と経済的にも文化的にも同じかそれ以上に達している、すでに先進国としてはピークを過ぎた。」さらには、「ただしそれらは表面的な部分であって、精神的には日本人は日本人であり儒教徒兼仏教徒であり農耕民族だ」と。。。はっきり言いましょう。多分その精神的な部分も変わらなければならない、それがこの次に来る本当の欧米化だと思います。「何を根拠のない事言ってるんだ」そんなふうに思われるかもしれません。でも日本人はもうルビコン渡っちゃたんですよ。避けられないと思います。
で、根拠なのですが、それはここ10年近く続いているあり得ない数の自殺者です。平成10年から毎年30,000人を大幅に超えています。欧米化すると自殺者が増える?そうではありません。多分欧米化への顕著な過渡期なのです。経済的、文化的な部分と精神的な部分のギャップ(歪)が、これ以上耐えられないストレスとして現れてきたのだと思います。もちろん不況のせいもあるでしょう(一部の金持ち連中にとってはずっと好景気らしいですけど)(あと、小泉って何が改革なのでしょう?えせ構造改革ではどうにもなりません)。だって実際日本はもう農耕民族の国じゃなくなっているでしょ。以前の日本の社会的構造は「日本人は肉を食わない民族」の上に成り立っていたのです。確かにそれで昭和40年代の高度成長期はうまくいった。でも、もはやそれでは通用しない時代に突入したのだと思います。たとえば今現在フリーターやネットカフェ難民が問題視されますけど、彼らはやはり必然と生まれたのですよ。若者よ考え直せ、ではないです。きちっと哲学や政治を学んでこなかったインチキ学者や政治家よ考え直せ、です。いまさら終身雇用制を復活させてとかいう意見、正直あり得ません。
わたしの経験で言うと、西洋人(特にアメリカ、カナダ)と日本人との根本的なものの考え方の違い、それは「変化」に関することです。"A rolling stone gathers no moss." 一方日本では「苔のむーすーうまーで」となるわけです。もちろん誰だって変化は嫌ですよ。それについては西洋人も日本人もありません。ただ彼らは知恵を持っていた。ローリング・スートンというのは変化を受け入れ是認するための知恵なのです。農耕民族なら一箇所に留まり変化を受け入れる必要性はなかったでしょうが、彼らは狩猟民族や遊牧民族で変化を受け入れなかったら生きて行けなかったのです。日本にはこの変化を是認する哲学と、そうするために作られた社会構造がないのです。実際、今身の周りにある生活はどう見ても東洋でも日本でもなく確実に西洋なのですよ。社会構造の一部表面だけが西洋化され、根本の部分が置きざりにされてきた。でもそれがいよいよ行き詰まってきた。職業、結婚、家族、今までの一様の在り方で想定しても通用しなくなってきた。
(あの。。。自分にしては、長く書き過ぎてるかも。ちょっと結論急がせてもらいます。)
要するに「変化」と「多様化」を根本の原理としない社会や構造体は終了する。そんな見通しなわけです。(プラスチック・バッグを消費し続けるセブンイレブンは確実に終了する、のと同じです。)実社会がどんどん変化しているのにその受け皿となる社会の構造、制度ができていない。それを導く政治家がまったくいない。例えば求人雑誌に「社員平均年齢25歳のフレッシュな会社です」なんて書いてあるのは「わが社は年齢差別をする会社です」と書いてあるのと同じなんですよ。その場で、「はい終了」です。雇用制度、公務員制度、社会保険、教育、まだまだ相当な部分で欧米化が必要になると思いますよ。



